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史上最高値を更新した日経平均株価を表示するボード=2025年9月10日午後3時55分、東京都中央区、笹井継夫撮影

 10日の東京株式市場で日経平均株価は反発し、前日より378円38銭(0.87%)高い4万3837円67銭で取引を終えた。終値として、8月18日の史上最高値(4万3714円31銭)を約3週間ぶりに更新した。

 前日の米国株式市場で主要な指数がそろって最高値をつけた流れを引き継いだほか、国内の次期政権が経済対策を進めるとの期待感も株価の支えとなっている。

 より幅広い銘柄で構成する東証株価指数(TOPIX)も18.85ポイント(0.60%)高い3140.97で取引を終え、9月8日につけた最高値を更新した。

 9日の米ニューヨーク株式市場で、ダウ工業株平均は前日より196.39ドル(0.43%)高い4万5711.34ドルで終え、最高値をつけた。米労働省が今年3月までの1年間の就業者数(非農業部門)の伸びを下方修正する見込みと発表。米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げに動くとの観測が高まり、株価を押し上げた。

 この流れも受け、日経平均は前日より53円87銭上げて取引が始まり、その後、半導体関連銘柄を中心に上げ幅を広げた。ただ、値上がりした銘柄数(109)より、値下がりした銘柄数(113)の方が多かった。

石破首相の退陣表明後、上昇基調

 株価を押し上げたのはソフト…

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